こんにちは!とり天です!
皆さんは自身の感情を上手にコントロール出来ていますか?
ついつい誘惑に負けてしまったり、
感情的な行動を取りがちな私でしたが、科学的に感情を学び・理解することで、
以前よりも自分をコントロール出来るような感覚を身につけることができました。
・自分の感情をコントロールできない
・感情や脳に関して新しい知識を身につけたい
過去の私のように感情に振り回されてしまいがちの方には
当記事を読んで感情マネージメントの方法を理解することをオススメします。
手早く記事の内容を理解したい人は、
記事の要約をご覧ください。
1. この記事の目的/オススメする方
1.1. 感情を管理・利用するための基礎知識
悲しみ、喜び、呆れ、怒り。
日々私たちはさまざま感情を抱きます。
- 上司に書類にダメ出しされて1日中テンションが低かった
- 夫(妻)が何度も同じことを言うからうんざりして無視した
- 子供が言うことを聞かないことに腹を立てて怒鳴った
このように感情が原因で取りたくない言動で失敗をすることもあります。
しかしこれらの言動は
本当に感情が原因なのでしょうか。
私たちは感情に従って行動を選択をしますが、
他の選択肢はなかったのでしょうか。
- 上司に書類にダメ出しされたけど新しいことを学べたから切り替えて頑張ろう
- 夫(妻)が同じことを繰り返し言うのは私の反応が良くないからだろう。
より仲良くなるためにも今日は対応の仕方を変えてみよう - 子供が言うことを聞かないのは聞いて欲しい話があるからかも。
ちゃんと話を聞いてあげよう
など、もっと余裕を持った対処を取れることもあります。
・怒られる
・繰り返し同じことをされる
・思い通りに物事が進まない
のようなネガティブなイベントにも余裕を持った態度で臨み、
自分が変わるためのきっかけを見つけられる方がより素敵だと思いませんか。
私も感情に振り回され失敗をすることが少なくありません。
・考え事をしている最中に話しかけられ冷たい態度を取ってしまう
・趣味のゲームで負けた腹いせに八つ当たりしてしまう
・一緒に暮らしているパートナーやペットの調子が悪くて気分が落ち込む
例を挙げればキリがありません。
私は失敗を繰り返す中で、
何かが起きた際に抱く“感情”を自分の思うように管理したいと思うようになりました。
また、
思い通りの前向きな感情を抱き 利用することができるようにし、努力を惜しまない 謙虚で誠実な人になりたいと考えました。
当記事はそんな感情に振り回されがちな筆者が
感情を自分で管理・利用する「感情マネージメント」の考え方や方法をまとめたモノになります。
1.2. 今に集中する(マインドフルネス)のススメ
感情を学んだ結果、感情マネージメントには
マインドフルネス(今に集中する)が重要であると感じました。
マインドフルネスとは
・“今ここにある”ことに集中することであり
・感情や判断を入れずに物事を受け入れる
ことです。
細かい説明は下にあるオススメの記事を読んでいただきたいですが、 ここでも少しマインドフルネスについて紹介します。
嫌なことがあるとついつい気持ちが沈んでしまうことがあるかと思います。
例えば、
朝起きたら雨が降っていると、
- 今日出掛ける予定だったに気分が最悪だ。。。(嫌悪)
- お客さんとのミーディングがあるから移動が面倒だ。。。(抑うつ)
- 洗濯物が溜まっているのにどうしよう。。。(不安)
など、嫌悪や不安を感じてしまうことでしょう。
しかし、
起きている事象を抜き出すとあることがわかります。
実は「雨が降っている」だけなのです。
つまり、
嫌悪・抑うつ・不安などの感情への原因は、
私たちの思考が生み出しているものなのです。
雨が降っているという事実をそのまま受け入れるだけなら感情には影響しません。
マインドフルネスの状態であるということは、
このように雨が降っているという事実のみを受け入れることです。
そして、
事実のみを受け入れるだけであれば感情に振り回されることは少なくなります。
だからこそ、
感情マネージメントとマインドフルネスは密接な関係があり、マインドフルネスの学習も合わせて行うことをオススメします。
1.3. こんな人にオススメ
再掲になりますが
この記事は私が感情マネージメントについて学んだことをまとめているため、
・感情に振り回されて失敗したくない
・自分の感情をコントロールしたい
・感情や脳に関する新しい知識を勉強したい
といった方達にオススメです。
2. 感情とは何か?感情の科学的見解
感情をマネージメントするためには、
感情とは何かを知る必要があります。
もちろん、感情の全貌が明らかになっているわけではありません。
さまざまな角度から感情というものを理解することで感情の理解に役立つと考えているため、感情の科学的見解を紹介させていただきます。
2.1. 感情が先か?身体的な反応が先か?
そもそも感情とは、どのように生じるモノなのでしょうか。
例えば、
大きな犬が急に飛び掛かってきたら、ほとんどの方はびっくりしたり恐怖を感じると思います。
この一連の流れを分解すると、
- ①:犬が飛び出してくる
- ②:怖いと感じる
- ③:避ける、震えるなどの身体的反応を示す
という流れが一般的な理解だと思います。
社会心理学の世界では
次のような説も提唱されていました。
- ①:犬が飛び出してくる
- ②:避ける、震えるなどの身体的反応を示す
- ③:震えているという事実を脳が認識する
- ④:震えている理由を怖いからと判断する
と言った考え方です。
このように
1:身体の反応が来る(上記の②)
2:反応に対し脳が原因を探る(上記の③→④)
という感情の働き方を「情動の二要因説」と言います。(情動=感情と置き換えて理解してください)
情動の二要因説では、
感情の理解には身体的な反応とその反応を脳が認知することが必要であり、
④の解釈次第では異なる感情を覚える可能性もあるということになります。
例えば、
震える=武者振るいをしていると理解すれば、
恐怖ではなく勇気の感情を覚えたと判断することになります。
一般的な理解や情動の二要因説などさまざまなメカニズムが考えられていますが、
完全にその仕組みが解明されているわけではありません。
では、
そもそも感情にはどのような役割が存在するのでしょうか。
2.2. 感情の持つ2つの機能
犬にびっくりして逃げるというメカニズムは、 生き延びようとする本能からの反応です。
このように生物としての本能に近い反応であるので、感情の生理的機能と言えます。
その他の感情の生理的機能には、
・美味しそうなものを見て喜ぶ→食べたいと感じる(お腹が空く)
・汚いものを見て嫌悪感を感じる→衛生的な理由から避ける
などが挙げられます。
感情には生理的機能とは異なる機能も存在します。
例えば、
歩きタバコなどのマナー違反と言った非道徳的な行為を見た際に嫌悪感を覚えることがあります。
これは
「信用の置けない人間から距離をとった方が良い」という
社会的な危機からの回避の役割を持っています。
つまり感情には
・生存のために発達した生理的機能
・社会的な利便性の取得や危機の回避を目的とした社会的機能
の2つの機能があると言えます。
生理的機能を引き起こす感情に関しては、
他の動物にも類似した感情があります。
猫が恐怖を感じて毛を逆立てたり、
犬が喜びを感じて尻尾を振るなどがそれに該当します。
それに対して、
社会的機能を引き起こすのは人間が独自に有する感情がほとんどです。
具体的には
罪悪感や正義感など人間が社会性を有するが故に持っている感情になります。
このように
・他の生物との類似点がある感情と
・人間独自の感情
といった分類ができるという考え方があります。
では、
どのように感情を分類できるのでしょうか。
2.3. 感情の階層性
アメリカ人文化人類学者のポール・エクマンは、
文化、性別、人種に関係なく生まれながらに備わっている感情があると考えました。
このように
生まれながらに備わっている感情を
基本情動と定義しその存在を提唱しました。
また
基本情動よりも多くの情報処理を必要な感情の存在を提唱し、
高次認知的情動と定義しました。
また、脳生理学者の福田正治らは、
脳を4つの機能・階層に分割することができ、
感情もその階層に応じて分類出来ると考えました。
福田正治らの提案する脳と感情の階層性は、
生命維持の根幹を担う脳幹周辺がより生物的な機能、感情を司り、
外側に行くほど高度な機能、感情を有するというものです。
脳の持つ機能と階層性(原始脳<情動脳<社会脳<知性脳)の関係は下図のようなイメージです。
図を見てわかる通り、
私たちには多くの感情があります。
プラスな(あるいはポジティブな)感情もあれば、
マイナスな(あるいはネガティブな)感情もあります。
感情の持つ特徴を理解することは、
自分自身を理解し、管理する上でも重要になります。
次の記事では様々な感情の中で
私たちの言動に悪い影響を与える感情の紹介と
その感情から自由になるための方法をまとめています
当記事が入門編で、その実践編になりますので、
興味のある方はぜひご覧ください。
また、
日常で感じるネガティブな感情をまとめた番外編として、
「感情辞典」も用意しています。
「感情辞典」は感情の管理よりは、
感情の理解・認知を目的に作成していますので、
興味があればぜひあわせて見てください。
記事のまとめ
・感情は私たちの思考が生み出しているもの
・感情には生存のために発達した「生理的機能」と社会的な利便性の取得や危機の回避を目的とした「社会的機能」がある
・それぞれの感情の特徴を理解することは感情マネージメントに役立つ
参考にした本
終わりに
いかがだったでしょうか。
感情を理解することで
みなさんが抱えている感情と向き合うこときっかけになったのであればとても嬉しいです。
感情を理解することは、
自分自身を理解することにも繋がりますし、
ストレスとの向き合い方や不安との付き合い方を改善してくれる一助になるでしょう。
より理解を深めたいと考えている方は
ぜひ関連する記事も読んでみてください。
問い合わせでの相談もお待ちしています。
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